REST風サービスをJavaEEで構築する方法01(導入編)

これから何回かにわたりJavaEEを用いて、REST風サービスを構築する方法を紹介する。

RESTと記述している理由
ここでは厳密にRESTfulと呼べるものを追い求めるのでは無く、業務としてのシステム構築を見据えて、各手法を紹介したいためである。
(厳密なRESTfulが業務に使えないと言いたい訳では無く、RESTfulの定義に縛られたく無いという思いで記述している)


<開発環境>
開発環境は下記のものを利用している

項目名 プロダクト名
OS Mac OS X(10.9.4)
JDK Java SE 7u51
統合開発環境 NetBeans 8.0.2 Java EE
データベース MySQL 5.6.23

Java統合開発環境といえば、「Eclipse」が有名だが、JavaEEを使用する場合は「NetBeans」の方が便利なので、「NetBeans」を使用する事にする。


<アーキテクチャの全体像>

項目名 説明
Api RESTクライアントからのリクエストを受け取り、リクエストに適切なLogic層の処理を呼び出す。Logic層からの結果を受け取り、リクエスト元に結果を返却する。
Logic層 Api層からの呼び出しで処理を開始する。データの処理を行う。また、DB操作が必要な場合は、Dao層を呼び出し処理を委譲する。
Dao層 Logic層からの呼び出しで処理を開始する。DB操作を行う。
DTO 複数のデータをまとめて管理するためのクラス
Entity DBのレコードに対応した、複数のデータをまとめて管理するためのクラス
RESTクライアント RESTサービスを使用するクライアント。PCのWebブラウザ、スマートフォンのWebブラウザ、スマートフォンのアプリ等がある。

次回から具体的に動くシステムの構築方法を紹介していく。

Enjoy Programing!!


<関連記事>
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REST風サービスをJavaEEで構築する方法11(DAO層編2)
REST風サービスをJavaEEで構築する方法12(DAO層編3)
REST風サービスをJavaEEで構築する方法13(SQLログ編)


<お勧め書籍>

わかりやすいJavaEEウェブシステム入門
JavaEEに関して基本的なことが分かり易く記述されている。
JavaEEに関する最初の1冊としてお勧めである。
Beginning Java EE 6 GlassFish 3で始めるエンタープライズJava
「金魚本」の愛称を持つJavaEEの教科書的な書籍である。
JavaEEを腰を据えて学びたい人にお勧めする1冊!!